2011年4月8日金曜日

ずっとウソだった by 斉藤和義

先日、紹介した忌野清志郎による原発批判を歌った「サマータイム・ブルース」。

同様の原発批判ソングが昨日YouTubeでUPされ大きな話題になった。
歌ったのは斉藤和義で、自身の楽曲「ずっと好きだった」の替え歌で「ずっとウソだった」とし、政府や電力会社を批判した。

この動画について所属レコードメーカーのビクターは、歌っている人物が斉藤和義本人であることを認めておりコメントを発表している。
「本人がYouTubeにアップロードしたものではなく、プライベートの動画が何者かによって勝手に流出させられてしまい、非常に困惑している」とコメント。「本人や会社の意思と関係なくアップされたものなので、削除依頼をさせていただいている」とのこと。

ネット上では賛否両論が渦巻いているが、大きなリスクを抱え一石を投じたことは、我々リスナーだけでなく、音楽のみならず表現者側に対しても大きな衝撃を与えたのではないだろうか。


ずっとウソだった 投稿者 hoge1991

この国をあるけば 原発が54基
教科書もCMも言ってたよ 安全です
俺たちをだまして イイワケは想定外
なつかしいあの空 くすぐったい黒い雨
ずっとウソだったんだぜ やっぱバレてしまったな
ほんとウソだったんだぜ 原子力は安全です
ずっとウソだったんだぜ ほうれん草くいてーな
ほんとウソだったんぜ 気づいてたのこの事態
風に舞う放射能はもう止められない
何人が被ばくすれば気がついてくれるの この国のせい
このまちを離れて ウマい水見つけたかい?
教えてよ やっぱいいや もうどこも逃げ場はない
ずっとクソだったんだぜ 東電も北電も中電も近電も
もう夢ばかり見てないけど
ずっとクソだったんだぜ それでも続ける気だ
ほんとクソだったんだぜ 何かがしたいこの気持ち
ずっとウソだったんだぜ ほんとクソだったんだぜ 

斉藤和義といえば、忌野清志郎へのトリビュート曲「Phoenix」を作っている。
その曲に出てくる詞を見て分かるように、忌野清志郎からの影響が大きいことが分かる。
心に響く素晴らしい曲だ。

(詞の一節)
ボクらはここで声を聞いてる
アナタが残したアツイ愛のメッセージ

ボクらはここで音を聞いてる
アナタがくれた愛と平和のメッセージ




また、この曲の入ったアルバムがリリースされた際に、音楽メディア「ナタリー」で斉藤和義氏が忌野清志郎氏について語ったインタビューが掲載されている。
斉藤和義は忌野清志郎が体現した「ロック」を踏襲していきたいことがつくづく分かる。

──清志郎さんとは何度か共演したことがあると思いますが、斉藤さんにとって清志郎さんはどういう人でしたか?

楽屋ではいたずらっ子というイメージが強いですよ(笑)。だけど「瀕死の双六問屋」(雑誌「TV Bros.」での連載をまとめた書籍)を読むと、すごく文才があるし。“市営グランドの駐車場”(RCサクセション「スローバラード」の一節)という歌詞のフレーズだったり、「2時間35分」というタイトルだったり、「初期のRCサクセション」というネーミングだったり、そのセンスに驚かされます。もちろんボーカリストとしても素晴らしすぎますしね。ああやって60歳近くなってもロックをやれるってことを証明してくれたし。もし今後、自分が同じようにできなかったら、それはサボってたということ。いろいろ提示してくれたから、続く僕らは楽チンなんです。本当の意味でのパイオニアですよね。
引用:
ナタリー


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