2010年10月6日水曜日

Snoop Doggの来日キャンセルの裏側には何があるのだろうか

Snoop Doggの来日公演が急遽中止となった。
本来、10月6日にZepp Tokyo、7日に横浜BLITZで単独公演を、10月9日〜11日に沖縄・宜野湾海浜公園屋外劇場のフェスでヘッドライナーをつとめる予定だった。

そもそもSnoop Doggは、3年前に銃器と薬物所持で、懲役3年執行猶予5年の判決を受けているため、日本への入国が危ぶまれていた。
執行猶予中のパリス・ヒルトンが日本への入国を拒否されたことが、さらにその懸念を煽った。
その中、先日日本領事館から入国許可を無事受理され、日本公演を行うことが主催者より案内されたばかりで期待が高まっていたので、
目前のキャンセルはファンにとって大きなショックだろう。


さて、そのキャンセルの理由が非常に興味深い。
イベンターからは「アーティスト側の都合」というよくある発表となっていたのだが、なんと本人がキャンセルの理由を説明した動画をYouTubeで公開したのだ。
本人の主張によると金銭問題が今回の来日中止の背景にあったとのこと。
日本は大好きで行きたいが、事前に全額振り込まれるはずの契約金が半分しか入っていなかったため、ビジネスとして行けないと語っている。

これは事実なのだろうか。
もしそうだとしたら、日本のイベンターの交渉力の低下と、キャッシュフローの厳しさが浮き彫りになったことになる。

そもそもイベンターとはお金を積んで海外からビッグタレントを招聘する呼び屋であり、それがショービジネスのイメージでもある。
だが、こと音楽ビジネスについては、イベンターとミュージシャンの信頼関係が重要になってくることが多いと聞く。
例えばイベンター側は投資といった意味合いで、まだ日本では知名度の低い海外ミュージシャンを赤字覚悟で公演を組んだりフェスに出演させたりしてプロモーションする。
そしてその後アーティストが売れれば、その時に世話になったイベンターとともに日本公演を行う。
要するにそこには貸し借りがあり信頼関係があるというのだ。
もしその信頼関係があるとすれば、契約上のトラブルがあったとしても、それをわざわざ世間に向けてdisることはしないだろう。

また昨今、日本の音楽市場における洋楽のシェアは低下しつつある。
夏フェスをみてもROCK IN JAPANをはじめてする日本のロックフェスは大盛況だが、SUMMER SONICやFUJI ROCKなど洋楽中心のフェスは規模の拡大や集客に限界がきているように感じる。
その状況から、洋楽を中心にプロモートしている企業の多くは、かなりキャッシュフローが厳しいのではないかということが推測される。

ただこれはSnoop Doggのコメントが事実だとした場合の仮説である。
今回のSnoop Doggのコメントに対し、イベンターの代表もYouTubeにコメントをUPし事実でないと反論している。
エージェントによる行き違いなのか、費用に関する押し問答なのか、それとも話題づくりなのか。
非常に気になるところだ。

しかし理由はどうであれ、ミュージシャンがダイレクトにメッセージを発信できる透明性は素晴らしいことだが、ビジネスも音楽活動も決して一人ではできないのだから、それに関わる多くのスタッフの存在も忘れてはならない。
今回の騒動はキャンセル是非よりも、ミュージシャンとファンとの間に介在する多くの企業やスタッフのあり方、関係性に一石を投じることになりそうだ。


こちらがSnoop Doggのコメント。



そしてこちらが今回のイベンターの代表によるコメント。


1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

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