2010年10月7日木曜日

【BOOK REVIEW】昭和史が分かる55のポイント

昭和史がわかる55のポイント (著)保坂正康




大人になって必要な教養の一つとして自国の歴史がある。
政治、経済、文化、風俗が移り変わってきた歴史の背景を理解することで、現在取り巻く様々な社会問題をより深く考察することができるはずだ。

そして、最も深く理解しなければいけないのは近代史なのではないだろうか。
現在懸案になっているアメリカや中国との外交問題も歴史を抜きには解決できないだろう。

祖父、祖母、父、母が駆け抜けた昭和とはどのような時代だったのか。
波瀾万丈な昭和史のトピックは様々だ。

金融恐慌、日本陸軍によるアジアへの侵略、政治家と陸軍との権力争い、2.26事件のようなテロ、言論の自由の弾圧、軍国主義、太平洋戦争など波乱の昭和初期。
そして太平洋戦争後には、アメリカによる占領、日本国憲法の成立、天皇の人間宣言、社会主義運動。
日米安保の後には、オリンピックによるナショナリズムの回復、高度経済成長、全共闘運動、日中国交回復、石油ショックなどが挙げられるだろう。

本書では時系列にトピックの背景をおさえながら分かりやすく解説している。
昭和史をおさらいできる気軽な一冊である。


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