2010年7月10日土曜日

【BOOK REVIEW】最強の経済ヤクザと呼ばれた男

最強の経済ヤクザと呼ばれた男 (著)山平重樹



稲川会二代目の石井隆匡氏の生涯を記録した一冊。
石井氏は
東京佐川急便事件皇民党事件など世の中を騒然とさせた事件で暗躍し、政界や経済界との関与も深く「経済ヤクザ」と呼ばれていたそうだ。

だが本書では、そのような事件やヤクザ同士の抗争を焦点としているワケではなく、また「経済ヤクザ」という呼び名を紐解いているワケでもない。
あくまで石井氏の生い立ちや、人となり、そしてその周りにいる仲間とのエピソードを中心に綴られている。

読後に思う事は、どのような人生においてもトップに立つ人には、多くの人を魅了する雰囲気が溢れ強い求心力があるということ。
またそれだけではなく、人生を共にしたい人との素晴らしい出会いを見逃さず、それを大切にすること、さらには強固な信頼で結ばれた名参謀がいるということだ。

これは企業でも政治でもスポーツでも、各々の人生においても当てはまることだろう。

惚れた人と人生を歩むチャンスをつかむこと、惚れた人を男にしてやる気概、そしてやはり人と人との繋がりや信頼関係が、生きていく上で非常に重要であることを感じる。


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