本日、東洋経済オンラインにマイクロソフト日本法人の元社長である成毛眞氏の記事が掲載されていた。
タイトルは「キャリアアップという前に結果を出せ《私のアラサー論》」。
自身の年齢や現状を踏まえ、感じるところがあったので、ブログにとどめておきたい。
今の団塊ジュニア(1971〜74年生まれ)とそのすぐ下の世代(75〜79年生まれ)は、ビジネス本や自己啓発本をよく読んでいる。
ところがさらに下の年代になると、実践から学ぼうとするらしく、安易なガイド本には手を出さない。
今の30代は自分の能力を伸ばしたいとか、自分には違う道があるのではと考えて自己啓発書を読むのだろう。
しかし、自己啓発本を読んでも何の役にも立たないのではないか。本を読むのなら、もっとましな本を読めと言いたい。
(中略)
ITビジネスで成功した人たちの特徴は何か。それはノウハウであるとか他人がどうするかといったことに興味がなく、人と同じことはしないことだ。
人の意見なんか聞かず、自分が絶対やり抜くと決めたらやり抜いてしまう。
その点、今の30代は「次はどんな仕事をしたら自分の能力を伸ばせますか」と、皆が同じようなことを言っている。
自己啓発の延長なのか、いまだに勉強モードでキャリアアップが頭から離れないようだ。
そもそも仕事は自分の能力を伸ばすためにするのではない。全力で取り組んで結果を出すものだ。
そこを勘違いしている。
世界不況でカネも凍りつき、ベンチャーには資金が回ってこなくなった。
新興市場がこれだけ低迷していると、どんなに有能な経営者でもベンチャーを上場させることは難しい。
一人の力ではいかんともしがたい。
だから目端の利く30代が金儲けを目指さず、社会起業家になるというのは理解できる。
それは社会意識が高いというよりは、ほかにエネルギーの行き場がないということでないか。
つまり経済環境がそうさせているのだ。
もし仮に景気がよければ、社会起業家にはならず、今も外資系金融やベンチャーに在籍しているはず。
本人たちは、社会起業家としての社会的意義や使命について何ら疑うところはないし、心の底からそれを信じているのだろうが、私に言わせれば経済で先行きが見えないから、別の方面に関心が向かっているだけなのだ。
私の周りの30代でも、組織を飛び出したのがいる。でもそれは官庁や民間企業で自分の腕が振るえないから、新たな場所を求めただけ。
もし霞が関が元気なら、今頃バリバリと役所で働いているはずだ。
アラサー世代は、バブル後の停滞した時期に青春時代を過ごしたため、高度成長期やバブル時期のような右肩上がりの景気や情勢を多くの人は経験しておらず、さらに仕事に打ち込める30代に入った矢先にさらに大きな不安な状況に陥っている。
一方インターネットや携帯電話が普及した時に社会に出たため、情報量は膨大で、情報格差が少ない世代でもある。
言い訳にも聞こえるが、だからか常に不安がつきまとい自己啓発に傾いてしまうのかもしれない。
確かに、どんな仕事をしたら自分の能力を伸ばせるかを自問してしまうことがある。
ただ仕事と勉強は別であり、仕事で学習することがあっても、まずは結果を出す事が重要だ。
『そもそも仕事は自分の能力を伸ばすためにするのではない。全力で取り組んで結果を出すものだ。』
このメッセージはシンプルだが力強くて、とても心に響いた。
『そもそも仕事は自分の能力を伸ばすためにするのではない。全力で取り組んで結果を出すものだ。』
このメッセージはシンプルだが力強くて、とても心に響いた。
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