2009年10月18日日曜日

【BOOK REVIEW】「買う気」の法則



元博報堂にいた著者が過去の広告からの脱却と新しいマーケティングの戦略について提唱した本。

業界雑誌やテレビなどで批評されていた今までの広告を額縁広告とし、そのようなビジネスと切り離された独立した広告物は終焉を迎え、購買までつながるマーケティング活動の一つとしての広告が必要だとしている。
これは当然であり、私も業界紙などで広告の良し悪しを決めているのは釈然としなかった。
何故なら広告物はマーケティング4PのPromotionの一部分でしかないからだ。
広告を展開する以上、ビジネスとして売上に寄与しているかどうか、企業価値向上に寄与しているかが重要であり、広告自体だけをフォーカスして批評されるのはおかしいのだ。
本書でも触れているが、広告代理店は今後その他のPについて係わりをもって、コンサルティングしていかなければ、ただの媒体提案社になってしまうだろう。

また本書では、各ビジネスを4つのカテゴリーに分け、それぞれの課題と留意点、適したマーケティング戦術(プッシュ型orプル型)を導きだすフレームワーク提唱している。
まだケーススタディは無いが、なかなか興味深い内容だった。

事業主も広告代理店も今までの広告モデルが崩壊した今、考え方を転換しなければいけないということだ。


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