2009年10月28日水曜日

混沌としているサンシャイン牧場とその後

Twitterの流行とともに「Amebaなう」や「greeひとこと」などの開始が報じられ、さらにYahooまでもが興味を持っていると言うのだから、ミニブログブームに完全に火がついてきた。

mixiの日記よりも簡単に投稿できるシステムと、書くことにプレシャーを感じず気軽につぶやける制限された文字数は、モバイル世代との親和性が高く今後飛躍的に参加数が増えるだろう。
またフレンドやマイミクよりもハードルの低い「フォロー」の距離感が、最近のネットコミュニケーション疲れの人達に、はまった感じがする。

一方セカンドライフのブーム終焉で迷走感があったメタバースも、最近はアメーバピグやmixiのサンシャイン牧場など、盛り上がりを見せている。
サンシャイン牧場はすでにユーザーが200万人に達し、mixiアプリの中でダントツのようだ。
このゲームは、自分で牧場を持ち、作物に水をやるなど育て実った作物を売る。
売って得たコインで牧場を拡大したり、マイミクとランキングを競うこともできる。
農業への意識の高まりという時代背景や、たまごっちなどに通ずる生育コミュニケーションゲームへの関心度がうまく重なったのかもしれない。

さてその人気のサンシャイン牧場が現在混沌としているようだ。
ひとつはアイテム課金が始まったからだ。
今まで仮想空間で楽しんでいたのが急にリアルなお金と直結したため、多くのユーザーが困惑している。
セカンドライフでも多くの日本人は現金と仮想通貨の扱いにハードルを感じ、セカンドライフが日本で流行らなかった原因の一つともされている。
ちなみに、現在使用しているサンシャイン牧場の主なゲームは無料でできるらしく、新しいサービスに課金が発生するようだが、波紋は広がっている。
さらに、サンシャイン牧場の運営企業が中国の企業で、アイテム課金が始まった事で運用されたカード情報の登録内容が、中国にて売買されているとの噂がたったことが混沌に拍車を掛けた。
一体今後どうなるのだろうか。

ともあれ、mixiが次々に新しいサービスを投入してユーザーを囲い込み利益を上げているのは、マーケティングとして素晴らしい。
果たして今後のミニブログブームが既存のSNSにどのような影響を与えるのか。
CGMの転換期なのか、それとも一時のブームなのか、これからの展開が非常に楽しみである。


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