2009年6月10日水曜日

UNIQLO CALENDAR

現在ユニクロが展開しているブログパーツ、「UNIQLO CALENDAR」が秀逸。


自身の居住地域の郵便番号を設定して、日付とともに地域の天気が分かると言うものだが、驚きは動画コンテンツ部分。

一見、定点カメラで撮影した様子を早送りにして動画編集しているのかと思ってしまうが、実はジオラマと実映像を組み合わせたようなCG動画になっている。
これはティルト&シフトレンズを用いた撮影技法を行い、ミニチュア風の映像に仕立てているという。
ブログパーツでは動画ビューが小さいのでわかりづらいが、ユニクロサイトだと容易に確かめることができる。

歩く人々、進む車や船、水の流れ、街の様子など、リアルさながらである。
どうすればこんなにも細かいディティールが表現できるのか。
驚嘆であり、時間と熱意の掛け具合に感心させられるばかり。

最近では品質が高くて安いというプロダクトやプライス面ばかりで評価が高いが、やはりプロモーション面で世界的に評価を得続けている事がブランドの鮮度を保ち続けている理由でもある。
特に日本企業の中において、WEBプロモーションにかけてはユニクロが他社を圧倒し続けている。
日本企業では商品や販促に紐付けたがるが、このようにWEBの特性を活かした心に刺さる展開は圧巻。


2 件のコメント:

desertking さんのコメント...

ミニチュアに見える手法。
本城直季さんだね。
元々スチールの手法だったんだけど
デジカメ一眼でムービーが撮れるようになって
こういうのできるようになったんだよね。
おもしろいね。

Kiyoshi Miyazaki さんのコメント...

>desertkingさん
ほうほう、制作は本城さんという方なんですね。
さすが詳しいですね。
企業としては、WEBで面白い事をやろうとしても、費用がかかる事にはなかなか踏み切れない。
そして、どうしても販促に直接つながる展開を期待してしまう。
でもユニクロは昔から、面白い事、初めての事、話題になる事をWEB面でチャレンジし、外郭からブランドづくりをしている。
核になる小売り(品質や価格・接客など)部分のマーケティング活動を、広告プロモーションがうまくサポートできていますよね。