2009年6月11日木曜日

一足先に米国で地デジ移行

明日6月12日に、アメリカでは一足先に地上デジタル放送へ全面移行する。

当初、地デジへの移行を2009年2月17日に予定していたが、案の定、地デジ対応テレビやチューナーを持たない家庭が多く移行が4カ月延期することになっていた。
当時の調査だと、650万世帯が地デジ未対応だったそうだ。

そして最近オバマ大統領が
「はっきり言っておきたい。再度の延期はない。まだ準備ができていない人は、今から動いてほしい。そうすれば6月12日に重要なニュースや緊急情報を見られなくなることはない」
と異例の声明文を述べ、政府も強い姿勢で臨んでいる事がわかる。

ただ残念ながら、まだ300万世帯が完全移行に対応できていないとのこと。
そもそもアメリカは日本と異なり、土地が広大で家が密集していないため、多くの家庭ではCATVや衛星放送に加入しているため、簡単に移行できる環境がある。
さらに、アメリカ政府は地デジ対応支援のために、チューナー購入の割引クーポンの配布、コールセンターの設置、CMなどのプロモーションに1,000億円以上投じている。
地デジへの移行は日本よりはるかにスムーズなはずなのだが、それでも完全移行はさすがに難しいということ。

アメリカでこの有様なので、日本での地デジ以降は非常に困難を極めるだろう。
既に年金生活者へのチューナーやクーポンの配布は行われているが、税金を大量に投下し一方的に地デジ移行を唱える総務省や民放の姿勢に疑問を感じる。

またその中、先日地デジキャラクターの交替が行われたが、そのキャラクター「地デジカ」がとんでもなく不評。
「やっつけ」という言葉が至る所で飛び交っている。
さらに追い討ちをかけるように、ネットに地デジカのパロディ化されたイラストや動画が掲載されたことに対して、地デジカの著作権を持つ民放連が
「地デジカの著作権ですが、世にある他のキャラクターと同様、無断掲載には厳しく対応していきます。一般のブロガーの方がブログに掲載したり掲示板に載せることも、著作権の問題がありますので黙認することはしません。特に、二次創作キャラクターの作成や掲載につきましては、許されるものではありませんので、見つけ次第、厳しく対応していきます」
とコメントを発表。

良くも悪くも地デジカが話題になっているのに対して、ネットのトレンドを無視した非常に保守的で辛辣なコメントだったこと、さらにはテレビを買い替える側の消費者に対して偉そうな態度だった事もあり、火に油を注ぐ形になっている。
ついには、地デジカに対抗した“アナログマ”というキャラクターまで登場。
なんと歌まで制作されている。
やることが総務省や民放より早く完成度が高いから面白い。
地デジ移行まであと2年。
日本ではどんなドラマが待ち受けているのだろうか。



2 件のコメント:

shino さんのコメント...

アナロ熊・・・
思わず、歌に聞き入ってしまいました。

地デジカはさ~、キャラがどうこう・・・
っていうよりも、
鳩山さんの ちょっと突っ走った発言が
いかんかったよねぇ。

Kiyoshi Miyazaki さんのコメント...

鳩山さん更迭されましたね。
能力はわかりませんが、近年最も印象を残した総務大臣だったのでは。