2009年1月31日土曜日

ふんどしブームと不景気の相関関係

「ふんどし」女性に静かなブーム


記事によると、褌(ふんどし)が女性の間で静かなブームとなっているそうだ。
雑貨をネット販売するミューが3年前に「パンドルショーツ」の名称で発売し20~40代の女性を中心に売れたのがきっかけで、昨年末大手下着メーカーワコールが、紐と布だけでできたショーツとブラジャーの「ななふん」を発売した。
また、デニムやスカートの腰部分から布の一部を外に出す“見せふん”もあるというから驚き。

人気の理由は下記の通り幾つか挙げられる。
●ウエストやまた上のゴムがないため解放感があり着心地が良い。
●リンパ部分を締め付けずに済むという理由で冷え性の女性が医者にすすめられる。
●花柄やレース作りなどデザインがおしゃれでファッション感覚で着けられる。
●カイロなど防寒具を入れられるタイプもあり実用的。
●サプライズのためのギフト需要

一部では、日本の高温多湿な気候の中で褌の持つ下着としての優れた機能や効能からくる満足度がブリーフやトランクスよりも高いこと、そして独特の着装感から、新世代の愛好家が生まれているとも推測されている。
しかもネットや通販の発達で、売場を探すことも容易になり、また恥ずかしがらずに購入できるようになったのも追い風になっているのだろう。

褌は男性下着という固定概念があったが、実はそうでもないらしい。
下記ウィキペディアから一部抜粋した。
古くは『日本書紀』にも女性が褌を着用した記述を確認することができ、一部では腰巻も含めた下穿きの総称として「褌」という言葉が使われていた。
タンポンやナプキンなどの生理用品が普及する以前は、越中褌やもっこ褌が「お馬」と呼ばれ生理帯として長い間使用されてきたという歴史がある。
だが、生理中の女性を穢れたものとして忌み嫌う風習があったことから、あまりおおっぴらに語られることがなかった。
江戸時代から戦後にかけては見世物としての女相撲興行が盛んに行われていたし、大衆演劇の世界では男装した女役者が着物をはしょり、褌を見せながらの剣戟を演じて客の喝采を浴びたという。
下着といえば褌か腰巻しかなかった時代には、女性も必要に応じて褌を締めることに抵抗がなかったと思われる。

こうして振り返ってみると長い歴史が褌の実用性を物語っている。
今冬ブームになっている「湯たんぽ」をはじめ、夏の省エネやエコ向けに活用されている簾(すだれ)など、文明の進歩によって淘汰されたはずの商品が復活している。

これら実用性の高い商品が見直されている理由には、
●未来よりも過去を顧みることが多くなっている。
●節約や再利用の観点から古き良き物が認められている。
などが考えられるが、今の生活における消費心理が大きく影響している結果だろう。
いずれにしろ、これら温故知新ブームは不景気と相関関係があると考えてもおかしくない。


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