2009年1月28日水曜日

大統領×ミュージシャンによる音楽キャンペーン

オバマ大統領の就任式前に就任記念行事として約50万人が参加した就任記念ライブ。
出演者は、ブルース・スプリングスティーン、スティーヴィー・ワンダー、ビヨンセ、シェリル・クロウ、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アム、ジェイムズ・テイラー、ジョン・メレンキャンプ、U2など豪華なアーティストが共演した。
出演者たちはヒット曲ではなく、
オバマ大統領の訴えに合う曲を選びそれを体現し、多くの国民が酔いしれた。
すでにオバマ大統領就任演説CD&DVDの緊急発売が決定し予約殺到していることからも影響力の大きさがうかがえる。

FRANCE24では、YouTubeにUPされている「オバマ×ミュージシャン」キャンペーンの映像を特集し紹介している。
様々なミュージシャンが「オバマ」「Yes,we can」「Change」「Hope」などのキャッチフレーズを取り入れながら表現していて驚嘆する。
そんな一連のニュースからは、オバマ大統領が多くのミュージシャンから敬愛されていること、そして有名ミュージシャンと国民が一体となって未来に踏み出そうとしていることを感じ取れる。



ただ商業的な国であるアメリカでは、利益を得る側が先導し裏側で大きなうねりをつくっていることが想像できる。
オバマ大統領の求心力・説得力を高めるために、国民にとって身近である音楽を活用し啓蒙しているのではないだろうか。
ミュージシャン達は、歴史的な大統領の話題性に相乗り自分プロモーションを行っているのではないか。
これらは憶測だが、世界に知れ渡っているミュージシャンを起用したイベントは、アメリカ国内のみならず世界中に対して大きなインパクト与えるための戦略的なイベントであるはずだ。

実は以前日本でも似たような戦略が過去行われていた。
小泉元首相がX JAPANのファンと公言し、自身の選曲したクラシックアルバムをリリースし、プレスリーの物まねを演出したことなどが、それにあたる。
意図的に音楽というツールで
国民とのコミュニケーション接点を創り、親近感の醸成、庶民派というポジショニングづくりを効果的に行ったのだ。
スケールの違いはあれど、小泉元首相が高い支持率を維持した裏側に、様々な戦略があったと勘ぐるのも非常に面白い。


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