「なにげない毎日を、かけがえのない思い出に。」これは、ソニーハンディカムのプロモーションメッセージ。
ソニーハンディカムのスペシャルサイト「Cam with me」では、娘が産まれてから結婚するまでの成長をビデオカメラで撮影する体験型コンテンツを展開している。
娘の成長ストーリーの完成度もさることながら、結婚式の時に撮影した動画がスライドショーで流れるのが泣ける。
そして最後に、撮影できたシーン数に応じて「あなたが残した思い出」「残せなかった思い出」が数字で表示される。
この数字がとても効果的にマインドに突き刺さり、「こんなにも多くの出来事があったのに、自分はこれしか思い出を残せなかったのか」と後悔の念が込み上げてくる。
広告サイトとしては体験時間が長く設定されており、離脱率が上がるのではとの不安もあったが、最後まで見たらそれは払拭された。
購買者をファミリー層というターゲットに集中し、マインドに深く染み込むストーリーと疑似体験で、ハンディカムの必要性と欲求を見事に創出させている。
製品カテゴリーのトップブランドとして、マーケットの拡大を狙ったことは非常に素晴らしい。
ただ、今の消費者はブランドやイメージだけでは商品を購入しない傾向にあり、ネットやカタログで徹底的に製品比較を行うので、せっかく欲求を創出させても今のままでは販促に結びつきづらい。
ソニーだからできる思い出の残し方を付加価値として提案できたら、なお良かった。
しかし娘をもつ父親は大変そうだ。
見ているだけで親の気持ちになってしまう。
親が見ていない所で子供は成長するものだが、娘が自分の元を離れる時に後悔しないよう、なるべく多くの思い出を残してはいかがだろうか。
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