最終回③では、今まで考察したことのまとめとして、CSRの活動のブランド貢献を“見える化”することで期待される成果を自身の業務と近い音楽産業を中心に考えてみたい。
今後の音楽産業では、インターネットに寄与されるデファクトスタンダード化や更なるビジネススキームの変革が予想される。
例えば、「iPod Touch」「iPhone」に見られるポータブルオーディオとインターネットの融合による音楽配信の活性化。
そして地上波デジタル放送の双方向機能の拡充により、番組内で使用された音楽の簡易購入やプロダクトプレイスメントの活発化などが挙げられる。
オンラインではブランドスイッチが容易なため、ロイヤルティの維持が大きな課題になってくる。
そこで差別化を図るための施策の一つとして今後CSRへの期待が大きくなる。
ただし、フィリップ・コトラー氏がCSRは3年以上の継続した活動からでないと効果が表れないとしているように、企業価値や企業利益の向上には継続が重要。
継続のためには、CSRをブームで終わらせない事が大切で、社内・株主などに対しての説得が必要になってくる。
今回考察した“見える化”は、ステークホルダーへの説得ツールとして、各企業で推進しているCSRの継続に向けて一助となるだろう。
そして今後のオンライン時代にこそ大きな武器となるのではないかと考える。
0 件のコメント:
コメントを投稿