学内での売買や外国人力士の使用、そして白金の一般主婦による購入など今年話題になっている大麻問題。
大学生向けSNS「LinNo」の調査によると、大学生の3.4%が「大麻を使ったことがある」と答えたそうだ。
また、「違法でなかったら大麻を使ってみたい」人は16.2%、「大麻を身近に感じている」という人も21.3%という驚きの数字が。
たばこ産業の「平成20年全国たばこ喫煙者率調査」によると、20代のタバコの喫煙率は約30%(男性41%/女性18.1%)であるから、大麻に対する意識がタバコと大きく違わないとも言える。
記事によると、「『大麻はタバコより害がない』『外国では合法』『簡単に栽培が可能』といったネットからの情報を受け、大麻に関心を持つ学生も多く、興味本位から大麻を使用してしまうケースも少なくない」と指摘している。
実際に、WHO(世界保健機関)によると、「健康および心理に対するアルコール、インド麻、ニコチン、麻薬摂取の結果の相対的な評価」として、タバコよりも害が少ないと明記されている。
また、日本禁煙学会の作田学理事長が作成した比較表(下図)では、比較項目が少なすぎるので一概に良し悪しを決められないが、項目によってはタバコより害が少ないという結果も。
現在政府がタバコ1本につき3円の増税を検討しているように、大事な税収源であるタバコは、人害が麻薬と同レベルでも違法にすることはできないのだろう。
科学的な知見での人害についての議論とは別に、事の本質として、違法ドラッグとして位置づけられている大麻が一般人レベルに嗜好品として認識されかけていることが恐ろしいのだ。
現実問題として大麻の使用は違法なわけだから、現在の大麻に対する意識は改革させるべきである。
現実問題として大麻の使用は違法なわけだから、現在の大麻に対する意識は改革させるべきである。
財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止センターは「麻薬・覚せい剤等薬物の乱用を撲滅することは緊急の課題であり、このため薬物の乱用を許さない国民世論を形成するための、官民一体となった予防啓発活動を強力に推進する。」を目的として運営されている。
しかし、その予防啓発活動を強力に推進するキャンペーンのポスターが甚だ疑問というか酷い。
説得性のないタレント起用と、20年前から続く「ダメ。ゼッタイ。」の響かないコピー。
ユニフォームを着て笑顔で訴えかける様は、むしろ薬物を促進してるようにも思えてしまうから悲しい。
20年間変わらないポスタークリエイティブに「薬物防止への模索」という言葉は皆無で、真剣に薬物防止したい意思は感じられない。
天下り先の一つとして設立されたのかもしれないが、厚生労働省から約8,600万円の交付額(平成19年度)を受けているのだから、きちんと活動してほしいと思うのは私だけだろうか。
一般企業では到底考えられないお粗末さをとても残念に感じる。
大麻撲滅への道もなかなか苦難である。
1 件のコメント:
>天下り先の一つとして設立されたのかもしれないが、厚生労働省から約8,600万円の交付額(平成19年度)を受けているのだから、きちんと活動してほしいと思うのは私だけだろうか。
一般企業では到底考えられないお粗末さをとても残念に感じる。
これ聞けば、大麻の禁止に医学的な根拠がないこと、ダメ・ゼッタイセンターが天下りの利権のためだけに存在するいいかげんなところということがよくわかる
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=GtMqdaq_wNQ
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