2008年11月5日水曜日

歴史を変えた勝利宣言と清々しい敗北宣言

本日、米大統領選でオバマ民主党候補が当選した。
白人以外で初の大統領と言う事で歴史を塗り替えた1日でもある。

今回の選挙では、投票者の1割が初めて投票し、その7割がオバマ氏に投票したとの事。
また人種別にみると、白人男性の55%、白人女性の51%がマケイン氏に投票、一方で、黒人の男女の96%はオバマ氏に票を投じたそうだ。
さらにヒスパニックも、男性の65%、女性の70%がオバマ氏に投票している。

これは今回の大統領選が大きな話題となり、多くの国民を瀬激した事を物語っている。

またオバマ氏の選挙活動の特徴的な点として、集会の動員などにインターネットを駆使し、若者の政治への関心を高めることに成功したことが挙げられる。
草の根の100ドル(約1万円)以下の個人献金を広く集め、オバマ陣営への献金は過去最高の約6億ドル超に達したそうだ。
本選挙ではこうした資金力を生かしてテレビ広告を大々的に展開し、約8400万ドルの公的助成金を中心に戦うマケイン氏を突き放したとも言われている。

では世界的に不況に覆われている今、日本経済への影響はどうなるのか。
モーニングスター社のニュースでは、保護主義傾向のオバマ氏の政略転換は日本にマイナスの影響を与えるとしている。
オバマ氏は1月中旬からの公務となるが、経済悪化が予想される中、来年以降の日米関係の強化と経済発展に期待したい。

そんな中、マケイン氏の敗北宣言とオバマ氏の勝利宣言が早速UPされていたのでご紹介。
マケイン氏の敗北宣言は男らしく、負けを認め敵(オバマ氏)を賞賛し、そして自国を誇りに思うところがアメリカンスタイルらしく、またそれが正々堂々として気持ちの良い演説となっている。

残念なのはオバマ氏の演説は防弾ガラスに囲まれていたこと。
なんとも切ないではないか。
逆に国民を興奮に誘っている大統領選が、日本の政治的で無機質な総裁選と大きく異なることも残念でならない。





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