署名TVの存在感と脅威

マンナンライフ「蒟蒻畑」製造中止に「反対」ネット署名1万人

“WBC星野監督”反対に数千件　署名サイトが存在感

今、にわかに存在感を示しているサイト「署名ＴＶ」。
署名ＴＶとは、気軽にオンライン署名への参加や、署名活動をはじめられるサイト。
利用は無料で匿名やニックネームでの署名もでき、署名するだけなら会員登録の必要もなく、署名を集めたいなら、会員登録さえすれば、瞬時に署名プロジェクトを開始できるというお手軽感。
そして、ブログパーツ用のHTMLコードを発行しており、署名活動をブログで紹介することも可能だ。

署名ＴＶの狙いとして下記の内容が記されている。

よりよい方向に世の中が動いていって欲しいという願いからこのサイトを運営しています。市民がより活性化し、社会参加をしていくことで、世の中が好転するスピードが速くなると考えております。ひとりで発言するより1,000人、10,000人で発言した方が影響力があります。同じような意見を持つ方と、一緒に社会に対して意見を発することができる場が必要だと思い、このサイトを始めました。

そして、その署名ＴＶで特に話題になっているのが、「蒟蒻畑」「WBC監督」の2つの案件だ。
「蒟蒻畑」は1万人以上、「WBC監督」は7千人以上が署名している。

そもそも署名は法的な要件があるもの以外は、人数自体にはあまり意味は無く、世論の提示という側面が強い。
記事では、「 ネット上の“民意”を反映する手段として、署名サイトが存在感を増してくるかもしれない。」と締めくくられているが、ジャーナリズムとして台頭してきた場合、情報操作される可能性もある。
特にブームや多勢に流されやすい日本人には、一つの物差しにされかねない。

以前のエントリー「統計は疑ってかかれ」でも伝えたことだが、玉石混淆のインターネットでは、本質を見極める力を身につけると同時に、疑ってかかることをお勧めする。