2008年4月4日金曜日

iTunes Storeの音楽流通革命


iTunes Store、ついに米国楽曲販売のトップに

1〜2月の楽曲販売で、iTunes StoreがWal-Martを抜き、米国首位の音楽小売業者になったとの事。
つい先日、Wal-Martに続き2位に躍進という記事を見たばかり。
サービス立ち上げ5年で、音楽小売の体系をひっくり返してしまったわけだから驚きだ。

要因は様々あるが、フォーカスしたい点は、「デバイス」「ソフトウェア」「流通」の全てを通貫している点。
「iPod」+「iTunes」+「iTunes Store」の組み合わせが音楽流通に革命をもたらせたのは間違いない。
どれが欠けても成立はしなかったわけで、「iPod」を購入した人は「iTunes」を使用するしかなく、充実した楽曲を「iTunes Store」で購入した人は「iPod」で聞く事が望ましいという、見事appleの戦略に感染していくのだ。

ただ今回の音楽流通の革命は通過点にすぎない。
次は「apple TV」+「iTunes」「iTunes Store」による映像流通革命が想定される。
現に世界屈指のコンテンツホルダーのディズニーとは提携しているし、映画レンタル配信も進んでいる。
そう考えると「iTunes」をプラットホーム化するのが狙いなんだと思えてくる。

さて日本の状況だが、まだ音楽流通革命には達していない。
考えうる要因は
・楽曲権利を数社が分配して握っているという米国より数倍も複雑な権利問題
・パーソナルなインターネット普及率が伸びていない
・携帯電話ライフスタイルの確立
・国土が狭いのでリアル店舗へのショッピングやレンタルも苦にならない
など様々あるだろう。
しかし最も気になるのは、「iPod」+「iTunes」+「CDレンタル」のスキーム。
これは日本独自なのではないだろうか。

日本でのappleの動きは今後も目が離せない。


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