2008年2月23日土曜日

An Inconvenient Truth


先日、国際フォーラムで開催されたグリーンパワーキャンペーンに参加し、公開より1年を過ぎた「不都合な真実」を観る。

内容は知ってはいたものの、アメリカ元副大統領アルゴア氏の軽妙なプレゼンテーションに吸い込まれた1時間半だった。

この映画を契機としてアルゴア氏はノーベル平和賞を受賞した訳だが、データの見せ方や政治的な誤解等もあり、批判も多く、イギリスでは裁判沙汰にもなっているほどだ。

しかし、環境に対して真摯に向き合うことを考えるトリガーとして、そして問題意識を深める作品として素晴らしい内容であり、是非多くの方に観ていただきたい。

そんなアルゴア氏はAppleの取締役や、googleのアドバイザーを務め、アメリカのIT(情報・通信)業界に強い影響力を持っている。
もちろんウォルトディズニーやフォックスなどのコンテンツホルダーへの影響力も同様だ。
ただ、映画の中で、やたらAppleのロゴを映したパソコンが登場したのには、悪意まで感じたが(笑)。

ブッシュ氏など過去のアメリカの政治家は、石油等を選挙資金等の主な資金源としてきたが、アルゴア氏はIT分野でその資金を調達している先端の政治家だ。
だから、石油採掘が環境破壊の一因だと訴えると、当然、政治家からの風当たりも強いのだろう。

ITにしろ環境問題にしろ、ますます重要度の高くなる分野・業界に強く、今までの政治家と毛色の違うアルゴア氏が、再び政治の世界で活躍する日も近いのかもしれない。


最後に2月3日のエントリーでも書いた、「不都合な真実」の中でのメッセージ。

what gets us into trouble is not what ew don't know,it's what we know for sure that just ain't so. 
「問題なのは無知ではなく、知っているという思い込みである」
byマークトゥエイン

知っているという思い込み、先入観を排除し、玉石混淆の情報が氾濫する中で己が判断し、できることから始めてみることが大事。

無理してエコバッグやマイ箸を持たなくていい。
ただ、未来の地球を少し考えることと、環境に少し優しくすることをしてみてはいかがでしょうか。


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