2010年12月29日水曜日

企業がムービーをバイラルにするために考えなければいけないこと

先日のエントリーで、2010年のYouTube動画ランキングに企業のバイラルムービがランクインされていたことについて触れた。
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2010年YouTube動画ランキング所感

現在、バイラルマーケティングは多くの口コミを生みブランド認知を築くための一つの戦略になっている。
そんな企業のバイラルムービーの中で気に入っているものを幾つかピックアップしてみた。

■ ギター (Guitar MasterPro.net)
GuitarMasterPro.netでギターを習ったと伝える短いメッセージをつけた男性がギターを演奏していることで、視聴者へギター修得へのモチベーションとGuitarMasterPro.netへの関心を期待している。




■ ギター (ギタリストによる速弾き修得法)
実は日本にも同じようにギターのバイラルを仕掛けている動画があるのだが、それはなんと個人である。
世界速弾き動画コンテストで第3位に入賞したギタリストHidenori氏による速弾き修得法のプロモーションである。
Hidenori氏はYouTubeにUPした動画が370万回以上再生され、YouTube側から公式パートナーの依頼がきた程。
さらにブログのみでなんと2,000枚の自主制作CDを販売しているのだから驚きだ。
そのHidenori氏が「この曲が30日で弾けます」というPR動画を公開しオーバーレイ広告まで展開している。



ちなみに、Hidenori氏もパッヘルベルのカノンの速弾きをチャレンジしている。
むしろ本家より巧い。




■ Quicksilver
最初の1ヵ月で1000万ページビューを獲得したそうだ。




■ Nike
ロナウジーニョが、新しいシューズを受け取り、見事なテクニックを披露。




■ Levi's




■ Samsung




■ ロッテ
ユニークなCMをそのままYouTubeにUPし、その流れで投稿型のダンスコンテスト「Fit's DANCE CONTEST」を開催。
一般ユーザーから投稿された動画はYouTubeのロッテチャンネルで公開。




YouTubeに投稿された動画の例








Fitsは新商品だったのにも関わらず、CMやWebで大きな話題を獲得し、定番商品が多く流動性の少ないガムの商品フェイスに見事に食い込み定着させた。

以前のエントリーで書いたように、バイラルムービーに必要なことは「心に響く」ということ。
「動画を撮影する手間」もポイントで、「成功するまで撮り続けた」という制作側の熱意に感心・感動するのである。

ただ、バイラルマーケティングを行うにしてもWeb以外のクロスメディア戦略や、地上戦であるSP戦略も取り入れることがとても重要だ。
ロッテFitsの場合、TVCMで話題になったダンス動画をYouTubeにUPして動画投稿を呼びかけキャンペーンを行ったが、併せてダンス系専門学校やダンス教室にダンスレッスンビデオとガムをセットにしてサンプリングし動画投稿を煽ったそうだ。
その成果もあり、スポンサーチャンネルでのランキングは1位を獲得している。

QuicksilverやNIKEのように動画自体に、常識外のサプライズが内包されていれば、それだけで広がるかもしれないが、これらは世界的ブランドでロッテに比べ対象者の母数が違うことに注目しなければならない。
あくまで日本のマーケットに対してバイラルを仕掛けていくには、コンテンツに力があってもやはりWebメディアだけに頼るのはマーケティングとして弱い。
ターゲットとの接点を広げ多くの消費者を巻き込んでいくために、人やメディアやツールを絡ませた戦略をたてることが重要になるだろう。

また下記も忘れてはならないポイントだろう。

マーケティング・コミュニケーションの垣根を超えたエンターテインメント性をによって消費者と企業がポジティブな関係を築くという作業が今後のデジタルマーケティングに求められる。

ブランドは「企業が広告するもの」から「消費者がエンターテインメントするもの」へと変化し、それによって企業と消費者との間にポジティブなエンゲージメントを構築することがマーケティングの中心になる。

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デジタルマーケティングのトレンドのまとめ も参考に。


1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

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