2010年11月3日水曜日

内田裕也ロックンロール談義

本日「日英ロックンロール頂上決戦!ザ・ローリング・ストーンズ × 内田裕也」というイベントがUSTREAM中継された。
同日同時刻に、東京ドームではPerfumeが5万人を、さいたまアリーナではK-POPアーティストが1万5千人を、そしてUSTREAMの裏番組ではスマイレージが数千人を集め盛り上がっている中、内田裕也が250名程の視聴者を心酔させた。

発言が面白かったのでTwitterのハッシュタグ「#towerlive」から一部抜粋してみる。

「喧嘩もしたし敵もいっぱいつくってきたけど、ロックンロールのポリシーだけは絶対に下げなかった。」
「音楽としてのロックンロールだけじゃなく、いろんなものをインクルードしたロックンロールをこれからも続けていきたい。」
「ヒット曲はいっこもないんですけど、僕はマニアックなロックローラーとして死ぬまで走り続けますよ」
「70年代の外タレ招聘について来て貰うんじゃなくて一緒にやろうというスタンスでやってきた。嫌になってパタンと辞めたけど、あれ続けてたら今頃フジロックの日高に負けないような巨万の富を得ていたかも知れない。そうはならず、俺はPASMO持参で生きている」

なかなか素晴らしいトークショーだった。
そのイベントの模様はこちらで視聴できるようだ。
http://www.ustream.tv/recorded/10611735

トークショーとは別に取材もあったようなのだが、記者から「今ロックンロールな方はいますか」との質問に、内田裕也氏は韓国勢を挙げたそうだ。
その理由をこう答えている。
「韓国はヨン様や少女時代だけだと思うだろうが、ロックもヒップホップもすごい熱を感じる。何故だか分かるか?それは南北対立があるからなんだよ。歌うことがいっぱいあるんだよ。今日本のフォークシンガーなんて歌うことないだろ。」と。
分かるような分からないような。
でも、そもそもロックは既成概念や体制、抑圧に対する反抗心や怒りの表現が始まりだから、的は得ている。

またこんな話しもしていたようだ。
「きれいな日本語を話しましょうだけじゃ世界に通用しない。韓国などアジアの国々は英語を話せる人が多いが日本人は日本語に固執しすぎている。英語圏が偉いわけじゃなく英語が世界の共通語なんだからしょうがない。」
ごもっともである。

内田裕也氏の英語と言えば、1991年に東京都知事選挙に出馬した際の政見放送が有名なのではないだろうか。
いきなりアカペラで「Power to the People」、後半にも「コミック雑誌なんかいらない」を歌い、全編英語で演説したのだ。
政見放送なのに自己紹介ばかりで、この出馬は売名行為とメディアではたたかれたりもしたが、こんな売名活動できる人は他にはいない。
後生に語り継がれる政見放送である。



ちなみにこちらは政見放送内でラップした曲をロックで披露している。
こちらも必見。



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