CHIFURE SAVE WOMAN キャンペーン

ちふれ化粧品が、日本の女性を応援し元気にする「SAVE WOMAN」キャンペーンを展開している。
閉塞感が覆う時代に、女性には化粧品に余計なお金をかけるのではなく、その分もっと自分が活き活きと輝くために使ってもらうために原点に立ち返るというのがコンセプトになっている。

キャンペーンのメインCMでは女優のりょうを起用。
「必要なものはたくさんある。化粧品のほかにも。」というメッセージを発信し、キャンペーンコンセプトを訴求している。
タイアップ曲はりょうの夫でパンクバンドのBRAHMANの曲が使用され、ディレクターが箭内道彦氏というのも興味深い。

また都道府県の新聞社とコラボレーションし、各紙が推薦する地元で頑張っている輝く女性も広告に起用している。
Webの特設サイトにて、メインCM同様それぞれの女性が15秒のCMにてメッセージを発信している。

このような多面性を持たせた展開は、現在のWebキャンペーンの潮流になっており、Webの特性をうまく活かしている。

現在は15県分の女性しか公開されていないが、順次増えていくとのこと。
シンプルな広告展開だが、女性の強い意志や本音の願いなど、メッセージが印象的で心に残る。




ちふれの化粧品は、会社名の由来となった地婦連（全国地域婦人団体連絡協議会）の婦人会組織、ドラッグストア、百貨店チェーンの催事場などを中心に売られおり、決して高級化粧品の部類ではない。
PRICE、PRACEが同一の商品群が氾濫している中、自社の誇れるPRODUCTをいかに効果的にPROMOTIONできるかは大きなポイントになってくる。
今回、本物とは何かを問い、誰もが手にしやすい良い化粧品をつくっていることを訴求するキャンペーン展開は、競合商品との差別化と、購入の動機づけに寄与できそうだ。
あとは、このメッセージ性の高いクリエイティブがターゲットにリーチできるか、また販売促進と連動できているかが重要になるだろう。

しかし会社からのメッセージ発信として、社長までも登場しているのには驚く。

企業としての本気度がうかがえる。