2009年4月14日火曜日

簡単に大企業の現状分析ができる「WikiSWOT」がすごい

さまざまな企業の SWOT 分析を集めた Wiki「WikiSWOT」

マーケティングの分析ツールの一つにSWOT分析というのがある。
目標を達成するために意思決定を必要としている企業の、強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) をマトリックスにて評価する戦略ツールだ。
そのSWOT分析した各企業の結果が集められているサイト「
WikiSWOT」がすごい。
もちろんWikiなのでWikipedia同様、誰もが簡単に編集でき、すでに多数の有名企業の分析が集められている。


例えば「WikiSWOT」によるApple社のSWOTは下記の通り。

■強み(Strength)
Innovation
Strong management
Brand equity
Product diversification
Cash on hand
Excellent Leader
Experience Design
a religious customer

■弱み(Weakness)
Pricing image
No dividends
Reaching iPod saturation?
Steve Jobs' health

■機会(Opportunity)
International expansion
Other consumer electronics
Low market share in the personal computer & software space
Revolutionizing another industry

■脅威(Threat)
Increased competition on mobile products
Unclear on who could be Steve Jobs successor
Some products becoming too ubiquitous
Too popular - more viruses for MAC OS X


弱みにある「スティーブジョブスの健康」なんかは、まさしく今各方面から指摘されている事だ。
また脅威の「だれがスティーブジョブスの後継者か不透明」とかも面白い。

これはマーケティング以外にも、コンサルタントのケーススタディや各業界のトレンド分析、または投資家やアナリストの分析にも有益なツールとなりそうだ。
もちろんSWOT分析はプロジェクトの明確な目標や狙いがないと必要な分析結果は出ない。
よって各々の立場や目的によりSWOTは異なるが、現在の企業状況を説明するものとしては十分であり、公開されている情報の中で次々に更新されWEBで閲覧できることが何よりも素晴らしい。
日本版の早期の出現を期待したいところだ。




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