2009年3月26日木曜日

WBCに見る日本メディアと国民感情の矛盾

一夜明けてもメディアはWBCでの優勝が興奮冷めやむ気配もなくニュースが報じられている。
一方韓国の一部メディアでは「勝利したがマナーで負けた“ダーティーサムライ”」として日本チームを批判していたりもする。

日本について、「韓国との決勝戦で非紳士的なプレーが何回かあり、試合後の記者会見場では一部の選手が高慢な態度をみせまゆをひそめさせた。優勝チームらしいマナーとはほど遠い」と伝えているのだ。
問題になっているのは、中島選手が併殺を避けようと二塁手に体当たりしたプレーや、試合後イチローが記者会見場で態度が悪く紳士的ではなかったこと。


これら韓国の指摘はネットでは拾えるが日本のテレビや新聞などでは全く報道されていない。
この日本のメディアの対応について非常に違和感を感じる。
それは、相撲では朝青龍が勝ってもマナーが悪いと批判を繰り返すはずのメディアが、一方野球ではその問題に見向きもしないからだ。

不思議ではないか。
勝つ事よりもマナーが大事だと叫ぶメディアや国民が、こと野球に関しては日本人選手のマナーが乱れたプレイや態度に関して全く触れようとせず、むしろ勝った事が重要だと言っている。

もちろん朝青龍も、中島選手もイチロー選手も悪意があった訳ではない。
勝つためにハッスルした中でのプレイだし、嬉しさのあまりの言動だったのだろう。
朝青龍が土俵を割っている相手に最後の一突きすることと中島選手のスライディング、朝青龍が優勝して饒舌に品位がなく語るのとイチロー選手が高慢な言動をとる事。
この比較に大きな差は感じられないように思うのは私だけだろうか。

メディア側も悪意は無いのだろうが、やはり感情が入り偏った報道をしていることは否めない。
せめてNHKや各局のニュース番組では公平な姿勢で臨んでほしいと思う。

 


3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

報道は難しいよね~。
事件でも、事件に関わる当人が知っている事と
報道されている事が違ったりしてる
みたいだし。

まぁ、メディアも商売だからなぁ。。。
と思うんだけど。

影響力がありすぎるだけに、凶器だよね。

Kiyoshi Miyazaki さんのコメント...

>shinoさん
特に最近は、ホリエモンや政界のイチローさんなど、報道によりだいぶ情報が操作されている感もあるよね。
正否の最終判断は自分自身なんだけども、情報が一面しかないと、あたかも知っている事だけが事実で、それが当然と感じてしまう。
だから、色々な事実や、多方面の意見を簡単に見聞できるネットって素晴らしいと思う。
無知が一番怖いってことなんだね。

Kiyoshi Miyazaki さんのコメント...
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