2009年3月25日水曜日

WBCで効果を発揮したバーチャル広告


WBCの日本企業の広告はバーチャル広告

劇的な勝利で幕を落としたWBC。

多くの日本人が沸き返って喜んだのではないだろうか。

さてそんなWBCのテレビ中継で、バックネットに表示される広告を多くの人が気に掛けたのではないだろか。
回ごとに広告内容が変わったり、日本企業ばかりだったりと、アレ!?と思うはず。

実はこの広告、テレビ放送に映像合成技術を用いて実際はその場所に無い看板をCGとして実際の映像に挿入するバーチャル広告なんだそうだ。
事実右上の写真を見て分かる通り、広告スペースが無地になっており、位置検出技術を使って広告を合成していることが分かる。
だから広告がチカチカしていようが、ピッチャーには全く影響ないということになる。

実は、オリンピックなどで見る、競泳の中継で表示される世界記録を示すラインも同様の手法。
そもそもは、アメフトの中継で、攻撃の目標となる地点を表わすためにフィールド上にラインを表示したのが始まりと言われているようだ。

各国で自国のスポンサーを獲得でき、視認性も高く非常に効果的な方法だ。
番組中にCMを入れているのと同じで、プロダクトプレイスメントに近い。

ただ、今まで現場の生の様子を嘘偽り無く映していると思ってきたテレビが、CGにより操作できてしまうということに違和感を感じる。
生放送ではなく、スポンサーのためにつくられた映像になってしまうからだ。
テレビ業界は広告減収の中スポンサー対策は必死であるが、行き過ぎないことを祈る。

(写真はNIKKEI NETより転用)


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