【BOOK REVIEW】金融商品とどうつき合うか

金融商品とどうつき合うか　（著）新保恵志

消費者による具体的な失敗例などを織り込みながら、金融商品の知識を丁寧に解説している。デリバティブ（金融派生商品）では、オプションやスワップに加え、標準偏差やシャープレシオなどのポートフォリオ理論に関する内容も解説しているため、金融に関して学んだことが無い方はやや難しく感じるかもしれない。

著者が大学の教養学部の教授ということもあり、全体を通して金融教育が根底にあり、金融リテラシーを早くから高めていく努力と環境づくりを訴えている。

これは自身も日頃感じていることで、非常に共感できた。

金融商品に興味のある方は、本書から、金融のリスクを知ることで金融を効果的に活用することを学べるかもしれない。