昨年に東芝の「HD DVD」事業の終息により、次世代DVD規格として標準となったブルーレイディスクレコーダーを世界で初めて発売したのはソニーである。
とても不思議な話しである。
この結果を大西氏は、
大量の広告を投入し、「ブルーレイといえばSONY」というイメージづくりに成功して、売上げが冴えないということは、そこにテレビ広告の限界が垣間見えるように感じます。ちょっと放送局にとってはかなり痛い結果ではないでしょうか。
と考察している。
さらに「購入する際に参考にしたものアンケート」では、カタログやインターネットが上位でTVCMは6位に。
インターネットや情報の過多により消費者の知識が増えていること、ブランドよりも実用性を重要視していることがうかがえる。
これには大西氏は、
実際には、PanasonicやSHARPというこのカテゴリーで強い他のブランドがあるなかで、SONYはポジションとしてはチャレンジャーでしかないにもかかわらず、差別化の焦点を絞らずに、あたかもリーダーであるかのようなイメージづくりをやってしまったマーケティングの失敗というところで落ち着きそうです。
と考察している。
確かに「世界のソニー」というのは過去の話しなのかもしれない。
「WiiとPSP」「AQUOSとBRAVIA」「macとVAIO」「IXYとCyberShot」など各カテゴリーで劣勢続きで、今はチャレンジャー企業である。
にも関わらずプライドが先行し、リーダーを誇張しているのが裏目に出ているのか。
リーダーであるべきであるソニーと、チャレンジャーであるソニーとのジレンマなのかもしれない。
ブランドとして、頂点に君臨する韓国のsamsung、三洋電機を買収したPanasonicから凌駕されている感は否めず、それは学生の就職ランキングにも表れているようにも思う。
(下図、上が2008年就職ランキング理系男子、下が理系女子。)
ブランド回復、商品販促ともに、やはりメーカーは原点である『商品』の質が最重要。
本質である商品づくりからのブランド力回復を期待したい。
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