2008年12月11日木曜日

意外と種類が多い牛乳

本日から3日間、東京ビッグサイトにて日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2008」が開催されている。


金融危機で時価総額が落ち込み、ステークホルダーからの信頼が揺らぐ中、環境活動をはじめとしたCSRやコーズプロモーションを行うことでブランディング価値を高めることは、マーケティング活動にとって大きな意義がある。

コーズマーケティングで今日注目されるのは、やはり環境にスポットをあてた活動。
その企業による環境活動の発表の場として開催されているのが「エコプロダクツ2008」だ。

各企業の環境活動はもちろん誉めるべきことだが、マーケティング活動としてビジネスの匂いを発しているのも否めない。
来場者はEarthDayに来るようなエコロジーな人々ではなく、企業関係者と小学生や中学生の社会科見学者がほとんど。
要するに、商品スペックなどの商品開発面から広報的側面に移り変えた企業PRの場である。
BtoC企業にとっては数年後にロイヤルカスタマーのポテンシャルを秘めている子供達に対してブランドを啓蒙できる良いチャンスだ。

さて、そのエコプロダクツで目を惹いたのが「全国牛乳容器環境協議会」のブース。
興味を持ったのは、牛乳容器のリサイクルではなく、牛乳パックの種類。
全国でこれだけの種類の牛乳パックがあるのに驚いた。



どうやらこれは、「全国牛乳容器環境協議会」が推奨するリサイクルキャンペーンの環境メッセージを掲載した全国19社の牛乳パックらしい。
写真の牛乳パック一覧はWEBに掲載されていた。


一概に牛乳といっても、産地や成分調整も様々で種類が非常に豊富。
商品タイトルやパッケージデザインも練られている。
確かに、消費者が牛乳を手に取る時に決め手になるのは「味」ではなく、「金額」と、大手メーカーや農協等の安心できる生産団体名や「新鮮」「自然」「おいしい」などのキャッチコピー、要するに「ブランド」なのかもしれない。

一昔前は乳脂肪率が高い程おいしいとの幻想もあったが、成分無調整牛乳や低脂肪牛乳へ人気が移ったことで、消費者はスーパーで購入する牛乳に味を求めなくなっている節があるように思う。
インターネットや通信販売の普及で、味にこだわる人が気軽に産地直送物を購入できるようになったのも大きい。

ちなみに、中央酪農会議が展開している牛乳の消費拡大キャンペーン「牛乳に相談だ。」の広告は品川女子中等部の生徒が考えたそうだ。
10代〜20代の女性には牛乳を一切飲まない人も多いらしいので、なかなか効果的な施策だったのではないだろうか。


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