2〜3年前に小学生の女の子を中心に大ブームとなった「ラブベリ」が今月末でアーケードから姿を消すそうだ。
ブームが去り、他社の類似ゲームの登場も重なり利益が縮小した事が要因との事。
「ラブベリ」は画期的でもあり、きちんとマーケティングされたアイデアでもあった。
そもそもリカちゃん人形のブームに見られるように、女の子は小さい頃から「オシャレ」好き。
着せ替えして「かわいく」変わっていく様を自分と重ね合わせて楽しんでいる。
見事に女の子のオシャレ需要を捉え、女の子のゲーム市場を新しく築き上げた。
そしてコレクター性を持たせた点も特筆すべきところ。
今までコレクター性を重視した商品は男の子に多く見られたが、女の子も自分をかわいらしく演出できる洋服だったら幾らでも欲しいもの。
このゲームは、舞踏会やディスコでオシャレ勝負をする時に高得点を狙うには、豊富な種類のカードが必要という、女心を射抜いたビジネスモデルを構築した。
さらには、スポンサーである母親を巻き込んだ所が最大の勝因。
その母親達が娘がオシャレに興味を覚える事、そしてオシャレの話しを娘と一緒にする事に非常に喜びを感じたのだ。
成長期・成熟期における。アパレル、ポータブルゲーム(DS)、漫画連載などの多角戦略は2次効果、3次効果を生み見事だった。
しかし事業にはライフサイクルがあり、いずれ衰退する。
衰退期にはキッパリと撤退する勇気が必要。
ただ、成熟期の間にセガが新しい商品の開発をどの程度進められたかが今後の他社との競争のポイントだ。
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