2008年7月14日月曜日

iPhoneによる裏効果



IT系のニュースはiPhone一色。
使用体験談やアプリケーションソフトの開発、今後の展望についての賛否両論など話しは尽きない。

インターフェイスやユーザビリティなど端末自体へ話題が寄りがちだが、この記事は違った意味で興味深い。
先週の東京株式市場が全面安で低迷している中、ソフトバンクの株価は続伸しているとのこと。

市場関係者によると、「単にiPhoneの日本での販売権を得ただけであれば、実際にiPhoneの売上状況を見るまでは、株価を大きく上昇させる材料とはいえない。しかし、孫正義社長が、iPhoneを単なる携帯端末のひとつのバリュエーションではなく、今後のインターネット革命の主戦場が従来のパソコンから無線の携帯端末に移行することを予測し、近い将来携帯端末がインターネット社会の主力ツールとなることを展望していることを評価しているのではないか」としている。

iPhone導入によるソフトバンクの狙いは、先進性によるブランディングやユーザー囲い込みへのトリガーも当然だが、ステークホルダーへの影響も忘れてはならない。

ソフトバンクの携帯電話事業は純増数トップといわれても、まだ投資段階。
インフラ(アンテナ設備など)投資やショップ展開、奨励金など他キャリアに比べてコストがかさむ。
事業のライフサイクルだと導入期と成長期の間くらいか。

その中、今回のiPhone販売はステークホルダーへの期待感による株価上昇は、ファイナンス面でも効果があったと言えるのではないだろうか。

ちなみに写真は今年ソフトバンクから発売された、『株ケータイ』。
『株ケータイ』にニーズについては不詳だが、ドコモの全部入りケータイと異なり、特徴を明確にしバラエティ豊富でかつエッジのある展開は、ユーザーに分かりやすくて高評価。


0 件のコメント: