2008年7月11日金曜日

バイラルムービーを考える

最近、YouTubeなどの動画共有サイトによるバイラルマーケティングへの興味関心が高い。
そんな中、NIKEフリースタイルバスケットボールのバイラルムービーが紹介されていたので考察してみる。


さすがNIKE!
世界のトップに君臨するスポーツメーカーが、YouTubeでバイラルマーケティングを積極的に試みている心意気が素敵。
昔、様々な方法でゴミ箱にゴミを入れていく同じようなムービーを見たことがあるが、それはさておき、最後のオチも見事な展開。
以前エントリーしたサッカーのCM構成にも驚かされたが、こちらはこちらで、YouTubeの特性を見事に掴んだ構成に仕上がっている。

クオリティや出演者に依存するテレビCMとは異なり、YouTubeでのバイラルで必要なのが「心に響く」ということ。
NIKEの場合では「動画を撮影する手間」が最大のポイント。
単純に「面白い」「シュートが上手」と思いながら見ていくのだが、最終的には「成功するまで撮り続けた」という制作側の熱意に感心・感動するのである。
難しいギターフレーズを完コピする動画が人気あるということも、これらに共通している。
また別フェーズでは、保険会社などに多い「家族の絆や信頼」といった感情移入できる動画も「心に響く」内容でありバイラル効果は高い。

ウェブ動画と言うと敷居が高いと考えがちだが、実は手を抜かないベタベタさが受けている。
視聴者は特別な演出やお金をかけた設定は期待していないのだ。
そこが、マスメディアとパーソナルなウェブメディアの違いである。

今までは受け身でテレビを見て、こっち側だけで完結したいた視聴者は、あっち側(制作側)の心意気に共感を得ながら評価するように変化してきている。
効率や視聴率ばかり狙い下請けに制作を流す今のマスメディアのスタッフは、きっと今後ウェブメディアで苦戦を強いられるであろう。


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