植木鉢に内蔵したICチップが一定の音声データを蓄積、人間の会話に特有にリズムと照らし合わせて相づちを打つタイミングに弱い電流を流す。
そして茎内部を通る繊維状の形状記憶合金が電流に反応して縮み、曲がったり伸びたりするそうだ。
話し声が短く途切れると浅く、やや長めの間が空くと深く曲がる動作が、相づちを打っているように見えるらしい。
この「ペコッぱ」の開発は岡山県立大学渡辺教授が提唱している「心が通う身体的コミュニケーションシステム=うなずき理論」を採用しているとのこと。
「うなずき理論」とは、言葉だけではなく、うなずきや身振り・手振りなど身体によるリズムを共有して互いに引き込むことでコミュニケーションをとっている人の人との関わりを実感させる手法とのこと。
また「ペコッぱ」は渡辺教授よセガトイズで共同開発した「KYプログラム」によって制御されているらしい。
「KY」という今時の名前でインパクトを与えたかったのだろうが、若干時代錯誤気味か。
さて、フラワーロックと似ているのでは?とも思えるが、時代的背景を考慮するとその商品開発指向は大きく異なる。
フラワーロックのリリースは1989年(平成元年)。
この年はまさしくバブル景気で日本が湧いていた時期。
フラワーロックはその時流行っていたディスコ(=ダンス)をイメージされ、なんと言ってもサングラスを掛けたヒマワリが象徴的。
一方今回の「ペコッぱ」のテーマは“癒し”。
そして、形状は機械的で明るいヒマワリとは異なり、極力本物を再現させた緑の葉っぱ。
「ウキウキ」なフラワーロックに対して、「ウンウン」という「ペコッぱ」。
20年で大きく異なる時代背景が玩具の開発にも大きく影響を与えているのが面白い。
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