ECサイトの画面設計-男と女、買い物の行動パターンはどう違う?
下記が本記事のサマリー
〜ECサイトでの視線と行動の傾向〜
<女性>
・まずは「特集バナー」をクリック
・商品だけでなくパッケージも含めて画像を見ている
・「Luxeなショコラ」「デザインチョコ」など、抽象的でも商品のイメージを連想させる文言に惹かれる
・ECサイトを訪れた際、既にある程度具体的なイメージやこだわりを持って、商品を閲覧
・商品のコンセプト(センスの良さ、高級感など)も含めて商品を閲覧するため、コンセプトをアピールし、イメージを掻き立てるような文言が重要
<男性>
・まずは「検索」を利用
・ランキング、売上などのデータ情報を注視する
・「セット/詰め合わせ」「ギフトセット」など内容を示す文言に惹かれる
・金額によるフィルターなど実用的な機能も重要
現在WEBでの行動パターンとして提唱されているのが“AISAS”モデル。
A(Attention):注意が換気され
I(Interest):興味が生まれ
S(Search):検索し
A(Action):購買し
S(Share):情報を共有する
本記事の結果をこのモデルに当てはめてみる。
なお、今回購入することは実験条件であるため“A(Attention)”は固定する事とする。
女性は“A→I→S→A”、男性は“A→S→I→A”となり、“I(Interesut)”と“S(Search)”が逆になっている。
女性はあらかじめ自身の興味やイメージからスタートしているのに対し、男性は検索していく中で興味の持てそうな話題(例えばランキング)を模索している。
ということは、女性は購買前に事前にある程度の知識やイメージを身につけている傾向にあり、テレビや雑誌などのマスメディアでのイメージ広告は女性に対して優位に動く(女性への影響が大きい)と言える。
逆に男性は自身の意思や感性より具体的な根拠を求めているため、検索エンジンの恩恵が大きいのではないか。
ただ今回は男女比較での結果だが、購買パターンを分析するのには不十分。
年代やインターネットリテラシーの差、論理的思考者・感性的思考者の違いなども考慮する必要がある。
また渡す相手にもよる。
本命であればメッセージ性が重視されるであろうから、ラッピングやコメントカードなどギフトとしてトータルコーディネートできることが望ましい。
義理であれば味や話題性など、渡した後に上手なコミュニケーションが図れるアイテムが良いのかもしれない。
いまだに多くのECサイトではリッチコンテンツを中心にページをつくり、企業側が主体となり情報配信をし、ユーザーを待ち構えている場合が多い。
今回の実験で、ターゲットによってページを変える必要性が高いということ、そしてユーザーから選別され情報の選択権がユーザーに移っているという事がわかる。
既存のレコメンデーション機能以上に、リアル店舗では不可能なユーザー専用の店舗づくりが今後のECサイトに求められていくのではないだろうか。
そう、“iGoogle”や“my yahoo”に見られるようなウィジェットが大きな役割を果たしていく事だろう。
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