オールブラックスと安室奈美恵がコラボレーション

コカコーラZEROのCMで、ラグビーのニュージーランド代表オールブラックスと安室奈美恵がコラボレーション。

現在、渋谷の街頭ビジョンをジャックし話題になっている。

オールブラックスは試合前に、『ハカ（英語でウォークライ）』と言われるニュージーランドの戦士マオリ族の民族舞踊を披露し、自らを鼓舞し相手を威嚇する。
また近隣諸国のトンガ、サモア、フィジーといったラグビー強国も、独自のウォークライを持っており、試合前には同様に披露している。
有名なオールブラックスの『ハカ』の全容は下記の通り。

＜発音＞
カ マテ! カ マテ!　カ オラ、カ オラ!
カ マテ! カ マテ!　カ オラ、カ オラ!
テネイ テ タンガタ プッフル　フル ナア ネ イ ティキ
マイ ファカ　フィティ テ ラ!
ア ウパネ! ア フパネ!　ア ウパネ! カ　ウパネ!
フィティ テ ラ!　ヒ!

＜意味＞
私は死ぬ!私は死ぬ!
私は生きる!私は生きる!
見よ、この勇気ある者を。
ここにいる毛深い男が再び太陽を輝かせる!
一歩はしごを上へ!さらに一歩上へ!
そして最後の一歩、そして外へ一歩!太陽の光の中へ!

（図）The light is mineより

さて本CMでは、その戦闘舞踊『ハカ』と安室奈美恵のダンスが面と向かって対決している。
まさしく異種ダンスバトルの構図だ。

しかし本来『ハカ』を行う際には、相手チームは肩を組んでその様を見守りつつ受けて立つ。
それは相手に対する敬意であり、マナーでもあるのだ。
だから、ラグビー的にはあまり好ましい光景ではない。

ただ2003年ラグビーワールドカップの、ニュージーランド対トンガ戦では、オールブラックスの『ハカ』の最中に、興奮したトンガ代表が『ハカ』を行い、『ハカ・バトル』になったこともあったようだ。
試合前の異様な盛り上がりとオールブラックスの『ハカ』にトンガ代表が触発され、偶発的にバトルとなったとのこと。
この事は今回調べるまで知らなかったのだが、偶発的に戦士の本能がバトルを起こしたという事実にただただ興奮してしまう。

それを意識したのかどうかは定かではないが、安室奈美恵のキレのあるダンスが『ハカ』と向かい合う迫力は素晴らしい。

そして何をしても様になる安室奈美恵は格好良いの一言だ。