渋谷ハチ公前交差点で一際輝いていたサムスンの電光ボードが2月11日より撤去されている。
記事によると、2002年日韓ワールドカップの年に日韓交流の気運を高めることや、ロゴマークの認知拡大を目的に現在の場所に設けられ、4年以上にわたり掲出していたとのこと。
また、2003年には、建築物と周囲の景観との調和がとれた、親しみを感じさせるデザインの広告物として、東京屋外広告協会主催の「東京屋外広告コンクール」会長賞を受賞しているらしい。
この看板は、全国で一番屋外ボードが氾濫しているであろう渋谷の交差点の中でも、最も目立っていたものの一つだろう。
本当に渋谷の象徴的な看板だった。
7〜8年前までは、韓国の新興企業が、ソニーや松下などの世界に誇る日本の電機メーカーに太刀打ちできるのかと思いを馳せていたのだが、今や世界の三大電機企業になっている。
製造業として売上100億ドルを突破したのは何とトヨタに次いで2番目だ。
世界では既にソニーや松下よりも格上である。
日本人は国内メーカーへの安心感が大きいため、国外メーカーへの関心が薄くサムスンにもあまり興味を持たれていないと思うが、アメリカや欧州ではサムスンの商品はクオリティ(テクニカル・ユーザビリティ)やそれに対しての価格、そしてマーケティング手法などあらゆる点で評価が高く、特に日本で熾烈な争いを繰り広げられているテレビ分野では、世界一を奪取している。
また携帯電話分野でも目覚ましい活躍をしている。
日本ではソフトバンクでラインナップされているが、世界ではトップクラスのシェアと売上で、日本の携帯電話メーカーが束になってもかなわないくらいだ。
ドコモも海外ではサムスンと組んでおり、iモードで提携している。
急成長をして世界に君臨しつつあるサムスン。
一時は技術大国でもあり、あらゆるマーケットを牽引していた日本企業だが、そうでもないことが伺える。
ビデオ、ウォークマン、iモードなどライフスタイルを一変するような商品を開拓してきた日本企業。
規格争いをしている場合ではなく、また新しいマーケットを創造してほしい。
しかし、渋谷のサムスンの電光ボードが撤去された後、どうなるのだろう。
中国の企業などが屋外ボードを占拠する日も近いのかもしれない。
ちなみに推測だが、サムスンのボードのコストは相場的に1ヶ月で1,000万円〜2,000万円程度にはなっているだろう。
恐るべし、渋谷。
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