話題沸騰中のアイドル「ももいろクローバー」のライヴを先日初めて見る機会があった。
ステージで繰り広げられるパフォーマンスは、他のアイドルやパフォーマーにはない熱量で驚いた。
また激しすぎる歌とダンスの中でも、決して絶やさない笑顔とオーディエンスに対する視線の配慮には本当に感心した。
ももいろクローバは、柴咲コウや北川景子などが所属する芸能事務所スターダストプロモーションによるアイドルユニット。
新人プロジェクトとして2008年に結成し、路上ライブや電気量販店のイベント会場でのライヴなど地道な活動を行ってきた。
全国のヤマダ電機で展開されたツアーは、なんと24店舗104公演という信じられない公演数。
その結果、2009年7月に発売されたデビューシングル「ももいろパンチ」ではイベントの手売りのみでオリコンデイリーチャート11位を、2010年5月にメジャーデビューした「行くぜっ!怪盗少女」は、オリコンデイリーチャート1位を獲得。
地道なライヴ展開で確実にファンを増やした好事例であろう。
これはPerfumeやAKB48など今のアイドルと同じ道のりでもある。
ライヴを重ねることで、ダンスや歌のスキル、パフォーマンス力というキャリアを形成しつつ、その成長過程がファンを魅了する。
また「ももいろクローバー」の場合は、アクロバティックなダンスやコミカルな詞と楽曲、そしてプロレスの要素を取り入れた振付けが特徴的で、他のアイドルとの差別化が図れているのが興味深い。
そのステージパフォーマンスはとにかく印象的で観るものを感動させるパワーがあるのだ。
しかし今回ライヴをみて最も驚いたことは、オーディエンスに女子高生などの若い女性や、若いサラリーマンが多かったこと。
30歳〜40歳位の一般的にヲタと呼ばれている男性達と、その若い女性達が、世代を超えて同じ振付けで盛り上がっている様は新鮮だった。
スマイレージなど現在活躍しているアイドルのライヴでは、高校生などの若い女性ファンが盛り上がっている光景を目の当たりにする。
PerfumeやAKB48も女性を取り込み大きく飛躍したように、現代アイドルの成功には女性にも好感の持てる資質が必要なのかもしれない。
また「グループアイドル進化論」のレビューでも書いたが、アイドルは「偶像」から、等身大であり実生活の延長線上に位置する存在に変遷してきているのをライヴ会場に行くとなおさら実感する。
アウェイな中で懸命にパフォーマンスを繰り広げる彼女達に心が打たれる。
先日行われた神聖かまってちゃんとの奇跡の対バンライヴ。
7曲連続からの5曲連続というアイドルらしからぬステージング。
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