2010年11月13日土曜日

【BOOK REVIEW】決闘 ネット「光の道」革命

決闘 ネット「光の道」革命 (著)孫正義、佐々木俊尚



Twitterをきっかけに実現したソフトバンクの孫氏とITジャーナリスト佐々木氏による「光の道」対談。

USTREAMで生中継された当日の模様を読みやすくまとめた一冊だ。
USTREAMのアーカイブはまだ消極的で、また再生に時間がかかるなどシステムの脆弱性もあるため、このように書籍もしくは電子書籍にまとめ、隙間時間に読める体裁があると非常に嬉しい。

理想的なビジョンを掲げまずは実現しデファクトにもっていこうとする孫氏。
一方、プラットフォームの構築やITリテラシー教育、既得権益者達との調整がまずは必要と語る佐々木氏。
インターネット革命といった同じ方向性を持った2人が、その手段について意見が分かれ討論するのだが、次第に論点からはずれネット社会の未来と理想を語る場に変化していき、最後はもやもやした感じに。
でもその対談内容はこれからの未来をワクワクさせるものばかりだ。

TwitterとUSTREAMという透明性の高い新しいメディアでこの対談が演出され、孫氏のプレゼンテーションを一般人である我々が簡単に視聴できるというのが画期的で興奮する。
演出した佐々木氏はジャーナリストとして大成功だろう。

それにしても孫氏のドライブしていくパワーや熱意は凄まじい。
改善ではなく改革ではなく、時代を革命していく人はこのような人なんだろうと思わずにはいられない。


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