オリコンが『オリコン音楽クイズ』というiPhoneアプリを先日リリースした。
オリコンが今までに蓄積してきた情報を基にしたクイズとなっており、4択や○×などで遊ぶことができる。価格は350円。今後も7月に、「ORICON STYLE」「オリコン芸能人事典」をリリースする予定となっているとのこと。



(出典)マイコミジャーナル
任天堂DSで流行した「脳トレ」「検定」シリーズのような路線で音楽ゲームを制作できれば面白いとは感じていたが、見事にiPhoneアプリで実現されてしまった。
しかし気になるのは、クイズの内容と350円と言う金額設定だ。
『オリコン音楽クイズ』は難易度別にEasy、Normal、Hardの3段階が用意されているらしいが、それは果たして面白いのだろうか。
アーティストやタイトルを問うクイズはパーティーなどの余興で行うには良いのだろうが、そんな上っ面な問いではすぐに飽きられてしまうのではないか。
アーティストの相関関係やその音楽が与えた影響、さらには音楽と社会との関わりまで突っ込めればグッと深みが増すし、そこで知ったアーティストや音楽に興味を持つこともできるかもしれない。
加えてオリコンの記事やニュース、チャートといったアーカイブと連動するのはもちろんのこと、「アーティストホームページ」「wikipedia」「iTunes」へのリンクもつなげたいところ。
さらにそのスキームの中で、appleなどの配信企業やアーティストをプロモーションしたいレコードメーカーが出資することで、アプリを無料にすれば広がりも話題も一気に増すはず。
オリコンは音楽ニュースやチャートを牽引するトップ企業なのだから、ただ新しい事をやってます的なアピールで終わってほしくない。
インターネット環境が前提であることを利用し、音楽関連サイトを回遊するためのポータルとして、音楽ファンとアーティストの接点を創出してほしい。
特にオリコンなどのメディア企業をはじめ、CD小売企業、音楽配信企業などは、分け隔てなく全てのアーティストや音楽を紹介できる立場にあるのだから、音楽市場を活性化させるポテンシャルはあるはず。
音楽市場が大きな変革時期の中、自社の生き残りだけを考えるのではなく、市場全体を活性化させることまで視野に入れて問題解決に臨みたいところ。
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