NHKスペシャルの放送が非常に面白かったため本書を購入。
本書の中で特に印象に残った項目を抜粋して幾つか紹介してみる。
●オスとメスでは心地良いと感じる行動がそもそも違う
男らしさ、女らしさは、育て方でつくられると言うのが今までの定説だったが、実は本能的にやりたいことが異なる。
●男性は方角の指示を得意とし、女性は目印の指示を得意とする
往々にして女性は地図が読めないと言うがそれは間違い。
目的地までを方角と距離で表した指示では、女性は迷い、男性が圧倒的に強い。
しかし具体的な目印(建物など)や左右を使った指示では間違いの数が逆転する。
要するに男女により読み取り方の得手不得手があり、地図の表現の仕方で全く逆の結果が出ると言う事。
以前まで販売されていたような地図、道路マップはどうやら男性向きだっただけのことのようだ。
WEBで案内される地図などは目印が細かくプロットされているので、女性でも断然読めるということになる。
●自分とちょとだけ違う人に惹かれ、女性は「嗅覚」で恋人を選ぶ
女性は男性を選ぶ際、近親相姦を避けるという意味で遺伝的に似ている人は本能的に避ける傾向にある。
また全くかけ離れている遺伝子もリスクが高いため避ける。
よって自分とちょっとだけ違う人を本能的に嗅ぎ分けているそうだ。
さらに実験によると。恋人を選ぶ際に女性は「匂い」を重視する人が圧倒的とのこと。
父親の体臭が嫌いになるのは同じ遺伝の異性を本能的に避けている事になる。
そして実はAXEなどの商品が販売されているのも科学的な根拠があるということになる。
●男性は「視覚」で恋人を選び、見分けるポイントは「くびれ」
女性の腰のくびれは女性ホルモンによるものだそうだ。
そして腰のくびれは健康状態を現し、くびれが少ない女性ほど、成人病やガンにかかりやすい。
さらにくびれが少ない女性ほど妊娠する確率が減るのだという。
男性は視覚を駆使し女性の腰のくびれを無意識に見て本能的に評価を下しているようだ。
●夫婦喧嘩で「無視」という行動に出る男性
夫婦喧嘩で会話を断ち切り無視をするのはほとんど男性側。
口論になり男性の心拍数が100を超えると、アドレナリンが大量に分泌、そして血圧が上がり、理性的な判断や知的な反応ができなくなり、対話を避けたり攻撃的になってしまうからだという。
これは、素早く警戒態勢になり攻撃に移れるようになっている狩猟本能からきているものらしい。
女性の場合は口論になっても心拍数は低く保たれたままで、心拍数が上がったとしても落ち着くのが早いため理性的でいられるようだ。
●男女の会話のすれ違い
会話に求めるものとして、男性は問題解決を目的とし、女性は会話を通して相手の感情を知ったり自分の感情を伝えることに目的があると言う。
狩りをする男性にとって獲物をしとめる事が重要で、現場で臨機応変に問題解決をしていく事が大切になる。
一方女性は、木の実の採取や留守を守るのが仕事で、同じ部族の女性と会話を絶やす事が無かった。
そして互いが感じ合った事を確かめ合い、変化に気づく事で、いたわったり、手を差し伸べる事で仲間同士の結びつきを強めていたと言う、古くからの本能が影響しているとの事。
女性は気持ちを聞いてもらいたいだけなのに、男性がアドバイスをしてしまうと、それがストレスになり喧嘩になってしまうようだ。
●男性は女性に比べ感情を読み取る力が劣る
表情読み取り試験の結果、女性は早く正確に感情を読み取れるが、男性は遅い上に不正確無だったそうだ。
これは、男性が留守の間に部族内の女性だけで生活していた事や子育てで身に付いた女性だけの本応的な能力である。
「男性は女性の気持ちがわからない」「女性は男性の嘘を見透かしてしまう」などの事例もうなずける。
●ほとんどの生物はメスだけで子孫をつくれる・・
●人間も含め、オスをつくる遺伝子は減少し未来はオスが消える・・・
などなど。
最後のオスが消えメスだけになってしまうという予言は、興味深く恐ろしい。
生物学的、心理学的な面から男と女の違いについて科学的に迫る事ができる非常に面白い内容。
ただこの本も、男女の違いを問題解決しようとする男性には関心が向くだろうが、女性は興味を持たないかもしれない。
2 件のコメント:
いやいや、女が読んでも面白そうだよ
この本。
「何で、わかってくれないの!?」って
思った時に読めば、自分の気持ちが
落ち着くかも・・・笑
ちょっと読んでみたい一冊です。
shinoさん、是非読んで!
なんでも科学で解明できる訳じゃないだろうけど、男と女の違いを理解する事が、差別や偏見やセクハラなどを解決する糸口にもなると思うんだよね。
そして人間も含めた動物は、進化の過程で様々な防御本能を備えて、現在を生きているわけだから、男も女も独自にもっている資質ってそれなりに理由はあるんだよね、きっと。
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