小泉政権での竹中改革のコンテンツクリエーターとして、「郵政民営化」「道路公団民営化」「政策金融改革」「公務員制度改革」をサポートした財務省キャリアの赤裸々な自叙伝。
小泉元総理の参謀の1人として竹中平蔵氏は広く周知されている。
その竹中氏の強力な参謀として活躍した1人が本書の著者である。
財務省を中心とした各省庁の内部構造や、小泉政権・安倍政権時の政策の裏側について、参謀の視点から赤裸々にそして明快に綴っており、惹き込まれてしまった。
本書では、官僚の体質や小泉政権の裏側、著者の言動など多くのトピックがあるが、読み終えて感じた事はやはり参謀の重要性。
事を成し遂げるためには、信頼できるブレーンが参謀としていることが非常に重要で、その参謀を含めてプロデュースする力がトップには必要と言う事。
参謀としての仕事に非常に魅力を感じさせる一冊でもあった。
しかし、著者は2009年春になんと温泉施設での窃盗容疑で書類送検されているだが、これがまた裏の匂いがする。
収入に困らない著者が財布や腕時計を盗むことが到底考えられない。
官僚が天下りや税金の無駄遣いをしている一方、それを指摘した側が窃盗と言う罪で社会的信用を墜落させられるというデタラメさ。
これはあくまで個人推測にすぎないが、もしそうだとしたら、ホリエモン事件も同様に、出る杭は打たれる日本のシステムは悲しすぎると切に思う。
高橋氏にはこれからも我々に知見を与え続けてほしい。
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