海自護衛艦、海賊警戒スタート
以前より話題になっているアフリカ・ソマリア沖の海賊事件。
昨日、海上自衛隊の護衛艦が出向き、日本関係船を対象に初の警護活動をスタートさせたとのこと。
さらに国土交通省「海賊対策連絡調整室」には、警護の希望がわんさか寄せられていて、
防衛省は2隻の護衛艦では対応しきれないとして、空からの警護を実施する方向で調整しているそうだ。
この不景気だ失業だと言っている時に数百?億円という莫大な税金を投入し、海賊対策をしていることに問題意識を感じる。
海賊って『悪』だよねって信じてしまうのではなく、その裏にある本質をもっと考えたいところ。
そこで紹介したいのが、Chikirinの日記「(元)漁民と闘う世界連合艦隊!」というエントリー。
記事を抜粋しながら気になるポイントをまとめてみた。
●ソマリアは15年程内戦状態、無政府状態、軍事政権状態であるため庶民は全く食べていけず、その結果元漁民だった人達が海賊をして生計を立てている。
●ソマリア沖は、欧州やアジアから見れば「エネルギーから食料、工業製品まで、すべての物資が通らざるを得ない超重要航路」になっているが、元漁民達は自国の近海で海賊をやってるだけで、特に重要な航路だということは関係ないというか知らない。
●わずかな元漁民達に対して、世界不況真っ只中の先進国20数カ国が、国民の税金を大量に注ぎ込んで大艦隊を送り込んでいる。
●アメリカが1,200億円のイージス艦を送り込んでいるように、軍人の給与や燃料費、軍艦費を合わせると、数千億円~数兆円規模にもなる。
●ソマリアの海賊は1,000人位いると言われており、仮に10倍の1万人、また一人当たりのGDPを多めに1,000ドルで計算してみると、合計で1000万ドル=10億円位必要。(1年間食べていくのに10億円必要。)
このエントリーは色々考えさせられる。
アメリカ流の正義という大義名分で海賊撲滅というストーリーを描いてしまった以上、ソマリア支援という選択肢は皆無なのだろう。
また現在世間的に税金を徴収した国家予算の確保や消化が難しい中、その税金を気兼ねなく使用しさらには今後の予算枠を確保する大儀として活用されていると思われる。
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