2008年8月7日木曜日

YouTubeでオリンピック観戦

あと1日に迫った北京オリンピック。

開催地の不安要素とSPEED社の水着問題にフォーカスされ、各国のアスリート情報が少なく感じる今回のオリンピック報道。
そんな中、IOCは様々な新しい報道形態が試みられている。
その一つがインターネットでの配信。


なんと、北京オリンピックの開催期間中、一部の国を除く多くの国々でYouTubeを通じてオリンピック関連のオンラインコンテンツを視聴可能になるとのこと。
YouTubeのオリンピック専用チャンネルで提供されるのは、オリンピック競技のハイライト、ニュースクリップ、ビデオなど。

YouTubeの広報担当者によると、オリンピック専用チャンネル上に掲載される広告は、IOCと独占契約を結んでいるスポンサー企業12社以外には販売しないというから、もちろんコンテンツ自体は買い上げていないことになる。

また、放映権の関係で閲覧できる国は限られる。
映像配信の独占権が販売されていない70カ国以上の国々(対象国はインド、韓国、ナイジェリア、インドネシアなどの77の地域)でYouTube視聴が可能となっているのだ。
残念ながら日本は一部の国に含まれており閲覧することができない。
8月6日から、YouTubeが特別に設けた北京オリンピック専用チャンネル「youtube.com/beijing2008」にアクセスすれば閲覧できるらしいのだが、日本からアクセスすると「This channel is not available in your country. 」という悲しいメッセージが。

また、
以前エントリーしたが、アメリカではNBCがオリンピックのデジタル・ビデオ・オン・デマンドの権利を有しているので閲覧できない。
ちなみに、NBCはAdobeの「Flash」を使わず、Microsoftと提携し「Silverlight」を使用して放映するそうだ。
YouTubeなど「Flash」がデファクトな中、Microsoftは「Silverlight」の普及に頑張っているが、現状苦戦している。
オリンピックがトリガーになるのだろうか。
このような別フェイズの戦いも興味深い。
インターネットの出現でテレビの視聴スタイルが変わってきている今、以前のエントリーのように、Googleが、大企業の独占的スポンサードスキームを変化させていくのかもしれない。


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