2008年7月17日木曜日

無知は他人をも傷つける


レーザー光線で失明も 露テクノ音楽イベント、30人超異常訴え


モスクワ郊外で深夜に行われたテクノイベントで、強いレーザー光線を浴びた30人以上が目の異常を訴え、失明する恐れが出ているとのこと。
イベント参加者が網膜にやけどを負う症状を呈し、一部は80%もの視力を失って回復は困難だそうだ。
屋外の特設会場で行われる予定だったが、降雨のために急遽テントが設営され、本来は上空に向けられるはずだった強力なレーザー光線が会場の参加者に当てられたと推測されている。

クラブイベントでレーザーが瞬いているのを目にするが、網膜がやけどするというのには衝撃。
状況からすると、会場で使用されたレーザーはクラス3Bというランク的に2番目に危険なレーザーであったと想像できる。
レーザーにはランク別に分かれており、最も危険なのはクラス4。
クラス4は、散乱された光を見ても危険で、皮膚に当たると火傷を生じたり物に当たると火災を生じる恐れのあるものとなる。出射したレーザービームは必ずブロックする等の対策が必要となる。
そして次に危険なのがクラス3Bだ。
直接見ることは危険で、直視をしなければ安全なレベルである。
そのクラス3Bが当たり前に使用されていることに驚く。

ただ調べてみると、昔のレーザーポインターもクラス3Bレベルのレーザーを照射することができ、たびたび使用者などの視力低下などが問題になっていたらしい。
そうなってくると、レーザーの扱いに資格が無いのも不思議に思えてくる。
美容医学などでは非常に重宝されているレーザーだが、謝った使い方をすればこのように大惨事になる。
知識の無いオペレーターが何気なく扱っていることが本当に恐ろしい。

しかし、オーディエンスも知識を持っていれば直視しないなどの対策はたてれたはず。
だって、太陽光を長時間直視する人はいないのだから。


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