2010年YouTube動画ランキング所感

本日GoogleがYouTube REWINDチャンネルで2010年のYouTube「動画の再生回数ランキング」「ミュージックビデオの再生回数ランキング」「急上昇した検索キーワード」「注目を集めた動画」を発表した。

国内で最も再生回数が多かった動画は、雑誌『GLAMOROUS』で掲載された「沢尻エリカ フォトシューティング」のメイキング動画「GLAMOROUS photoshoot with Erika Sawajiri」となっている。
特筆すべきは、2位にReebok TAIKANのプロモーションビデオ「ラヂオ体操第四」、8位にワコールLALANのCM「うわさのリボンブラ体操」と2つの企業プロモーション動画が入っていること。
今まではユニクロのUNIQLOCKが代表的なバイラルムービーだったが、今年に入り多くの企業がWebでのバイラルを意識したCMを展開している様に感じる。
例えば、NEWSの山下智久が踊っている明治製菓のウイダーinゼリーや、BON JOVI、jamiroquai、GLAYの映像にアテレコした日清カップヌードルなどが印象的だ。
またポッキーの日記念CMは期間限定にし、以降はポッキー公式サイトで公開したところ通常の10倍に上るアクセスを記録したそうだ。（「ポッキーの日」11周年記念CM）

今まではマスメディア向けのコンテンツをWebメディアにアウトプットするWebPRが主流だったが、今年からはアウトプットするWebメディアに合わせたコンテンツづくりを戦略的に考えるようになっている。
さらにTwitterという強力なクチコミツールが流行し、Web内での伝播力が高まったのも作用しているだろう。
来年はUstreamや位置情報サービスなどの台頭で、よりリアルの場との連動が図られたマーケティング手法が広がるのではないだろうか。

一方、ミュージックビデオは、AKB48「ポニーテールとシュシュ」が再生回数1,000万回以上でダントツのトップに。
さらに3位に「ヘビーローテーション」、10位に「涙サプライズ」と大ブレイクしている。
Perfumeも2位に「ナチュラルに恋して」、4位に「不自然なガール」、6位に「VOICE」と今年も勢いがとどまらない。
アイドル系とビジュアル系は固定ファンが多く、特にジャニーズを除いたアイドルファンはWebとの親和性も高いので、今後も上位に顔を出してくるだろう。


第2位 Reebok TAIKANのプロモーションビデオ「ラヂオ体操第四」



第8位ワコールLALANのCM「うわさのリボンブラ体操」



AKB48『ポニーテールとシュシュ』公式ミュージックビデオ