2008年4月6日日曜日

NHKから始まる放送革命


「NHKオンデマンド」12月にスタート

以前より話題になっていた「NHKオンデマンド」が12月にスタートすることが決定。
これにより、NHKの過去の番組が大量にPCへ配信される事になる。

既にイギリスの国営テレビBBCが、番組の再放送をオンデマンドでダウンロードできるサービスをスタートしており、NHKもインターネットでの有料配信をかねてから希望していた。

民放局ではCM広告収入に依存しているため、今のまま電波を独占していたい。
多チャンネル化やインターネット配信が広がる事で、広告費が分散されてしまうからだ。
人気コンテンツを自社で抱え、自社の放送に集中させることでCM広告を獲得しているため、インターネットとの融合には消極的。
ライブドアや楽天が放送局に提携を持ち込んだ際に、驚くほどの反発を受けたのが象徴的だ。

かたやNHKにはCM広告収入も無く、受信料回収の係員が一軒一軒回って回収するという非効率な収益システム。
しかしCM広告収入という足かせが無いNHKだからこそ、今回他局に先駆けて大量配信に向けスタートする事ができた。

今後はコンテンツごとに配信料を事前に徴収する事ができるため、コンテンツ内容が大事になってくる。
国営放送と言う点で賛否両論はあるだろうが、コンテンツにお金を払うシステムにすればこそ、優良なコンテンツが生まれることになる。

携帯電話ですらテレビが見れるようになった今、インフラ主導の時代は終焉を迎えた。
コンテンツ創造している番組制作会社よりも、インフラであるテレビ局スタッフの給料が数倍も高く、偉そうにしているイビツな時代も終わるだろう。

今後は、視聴者よりもCMスポンサー側に向いている番組や、捏造される低俗な番組は次第に淘汰され、イニシアチブが次第にコンテンツ側に移行していく。
コンテンツ制作側の環境整備され、ディズニーやジブリのように、素晴らしいコンテンツが大量に供給することを期待している。


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