2010年2月4日木曜日

男が惚れる大野均という男

大野均という男は、私が惚れる最高のラグビー選手の一人だ。

先日、ラグビートップリーグ(社会人)の準決勝と決勝へ。
大野選手が在籍する東芝の応援席で観戦し、見事な優勝を間近で見てきた。
大野選手の球際での激しい攻防や献身的な働きは、華やかなプレーに目が行きがちのラグビーというスポーツにおいても、一際目立っていたのが印象的だった。
そして、週末開催されたトップリーグ年間表彰式にて見事シーズンMVPに選ばれたのだ。

このように、大野選手は日本のラグビー界のトップ選手なのだが、実は他のラグビー選手とは経歴が全く異なる。
なんと、ラグビーを始めたのは大学に入ってからなのだ。
高校までは野球部に所属し、日本大学工学部に入学後、体が大きいと言う事で熱心にラグビー部に勧誘されラグビーを始めたそうだ。
日本大学は大学ラグビーの名門校だが、工学部は別チームで、しかも関東ではなく東北地区の2部リーグに所属している。
正直強くないチームだ。
だから、花園とか早明戦とか華やかな場とは全く縁のないラグビー人生を歩んでいた。

しかし持ち前の身体能力とラグビーに熱中したことで、大学4年時に地元福島県の国体選手に選ばれる。
そこで転機が訪れる。
国体チーム指導者の目にとまり、知人を通じて社会人トップチームの東芝にスカウトされる事になる。
本人は普通に就職活動をして内定ももらっていたようで悩んだみたいだが、ラグビーに賭ける事を決断したのだ。
そもそも東芝は昔から高卒生や無名の選手をスカウトし鍛え上げることを得意としていたが、ラグビーを始めて4年目の選手が加入すると言う事は前例の無い事だっただろうし、まさにシンデレラストーリーである。

東芝加入後は、日本屈指のFW選手だった薫田氏がコーチングしたことや、周囲の選手の刺激もあり凄まじい進化を遂げる。
そして、東芝でレギュラーを掴んだ後、なんと2004年に日本代表初キャプ、さらには2007年にレギュラーとしてワールドカップに出場することになった。
ラグビーは経験が非常に重要と言われるスポーツだが、始めて10年でワールドカップの舞台に立ったのだ。
到底考えられない事である。

もちろんトップ選手になれたのは、身長191cm、体重105kgの恵まれた体格と、スピードなどの高い身体能力を兼ね備えていることは大きい。
だがそれだけではワールドカップの舞台までは行けない。
ラグビーに対する勤勉さと情熱、人一倍の努力と根性があったからこそである。
そして何と言っても、抜群の運動量と仕事量でチームに貢献するプレーは、監督やチームメイトにおいて絶大な信頼を得ているはずだ。

同じ年齢で、理系学科に進み大学からラグビーを始めたという境遇が重なるからか、ラグビー選手としては全く異なるのにもかかわらず、大野選手には親近感が湧いてくる。
プレーで心を奮い立たせ大きな勇気を与えてくれる大野選手は、私にとって身近なスターなのである。

そんな最高のラグビー選手である大野均という男を、私はずっと惚れ続けている。
まさしく男が惚れるアツい選手なのだ。

多くの人に、大野選手のプレーを競技場で生観戦してほしいと願う。
そしてこれから行われるラグビー日本選手権では是非注目してほしい。





3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

大野均さんは確か東北ラグビー2部リーグだと思います。東海地区ではないことは確かです。

Kiyoshi Miyazaki さんのコメント...

誤表記のご指摘ありがとうございます。
東海地区→東北地区に修正しました。

匿名 さんのコメント...

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